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建国記念の日によせて

過去のブログの記事を再掲します☆

今日は、国民の祝日、「建国記念の日」ですね。

 

初代天皇とされる神武天皇が即位した日が、日本書紀に「庚午年(紀元前660年)1月1日」とあり、新暦に換算すると 2月11日になります。

1873年(明治6年)、2月11日を日本国の建国の日として「紀元節」と定め、翌年から祝日として適用されました。

しかし、第二次世界大戦後の1948年(昭和23年)占領軍(GHQ)の意向で廃止されました。

その後復活の動きが高まり、1966年(昭和41年)に「建国記念の日」として国民の祝日となり、翌年から適用され現在に至ります。

 

神武天皇、即位した日が国民の祝日にまでなっているのに、日本史では神話上の存在として実在を疑う声もありますね。

ホツマツタヱを学び始めてから確信していること。

神社に祀られている神様は、全員実在した人だった、ということ。

だから、私たち日本人は、菅原道真公や徳川家康公が神社に祀られることに違和感を持たないのでしょう。

 

 

推古天皇12年(604年)、聖徳太子が十七条憲法(ジュウシチジョウノイツクシキノリ)を定めました。

一条、和を以て貴しと為す、を知らない方はいないのではないでしょうか。

けれど、二条から十七条はあまり知られていないのではないかと思います。

少し乱暴ではありますが、ごく簡単に要約すると以下のようになります。

 

 

 

十七の条憲法 現代語訳

 

 

一条、仲良く、けんかをしないこと、よく話し合えばうまくいかないことはありません

 

二条、三宝(仏法僧)を深く信奉すること、人は教え導いて行けば必ず善くなります

 

三条、天皇の命令は謹んで承ること、君は天、臣は地、違えれば自然に身を滅ぼします

 

四条、役人は礼の精神を行いの土台にしなさい、そうすれば国は自然に治まります

 

五条、役人は物欲を捨て、賄賂に惑わされず、公平な態度で裁きを行いなさい

 

六条、悪いことは改め、良いことは奨励しなさい、媚びへつらうことは国家を滅ぼします

 

七条、人にはそれぞれの任務があります、むやみに人の仕事に手や口を出さないこと

 

八条、役人は早く出勤して遅くまで働くこと、仕事は一日働いてもなかなか終わりません

 

九条、真心は人の道の根本です、官吏に真心があれば何事もうまくいきます

 

十条、人と意見が異なったら我が身を省みなさい、人はみな賢くも愚かでもあります

 

十一条、功績や過失をよく見て、それに見合った賞罰を適正に与えなさい

 

十二条、役人は勝手に民衆から税をとってはいけません、王(天皇)のみが主人です

 

十三条、役人は前任者の仕事も熟知しておきなさい、前のことを知らないと仕事が滞ります

 

十四条、役人は嫉妬をしないこと、優れた人に嫉妬して排していては国が治まりません

 

十五条、役人は私心を捨てて公務にあたること、私心は恨みを、恨みは不和を呼びます

 

十六条、民衆は冬に使いなさい、春から秋は農耕をしなければ生きていけません

 

十七条、物事は一人で判断せず、必ず皆と話し合いなさい、道理にかなう結論が得られます

 

 

今の時代でも役に立つような内容です。

しかし、この時代もうすでに、世が乱れてきているのが感じられます。

聖徳太子は、素晴らしい教えにより導かれてきた日本を、もう一度取り戻そうとしていたのではないでしょうか。

 

1400年以上の時が流れ。

私たちは、どれだけ日本のよさを私たちの内に残しているでしょうか。

今、私たちが日本という国に生まれたことの意味は何でしょうか。

一人ひとりが気づいていくことが、今求められていると感じます。

 

 

今日は、獅子座の満月でもあります。

まんまるな心で、どんな世界に、どんな自分としてありたいかを感じてみましょう。

そして、そのヴィジョンへ向かって歩き出しましょう。

まずは不要な物事を手放して、身軽になることから始める方もいるでしょう。

先頭切って、足取り軽く走り出す方もいるでしょう。

遅れがちな方を励ますため、後方へと戻る方もいるでしょう。

日本のよさをもう一度思い出し、取り戻したい。

そんなことを想う、建国記念の日です。

 

2017年2月11日

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