· 

受け取ったもので満ちる!「月」について

こんにちは!いけだともみです。

ホロスコープのお話、いかがでしょうか?

これまでのお話はこちらからどうぞ。

私たちの人生の計画書!ホロスコープについて 

私たちの内にあるもの!「惑星」について

光り輝く生命のエネルギー!「太陽」について

 

ホロスコープの「惑星」についてのお話の続きです。

惑星のふたつめは、「月」です☆

「月」について

「月」の惑星記号、シンボルはこちらです。

占星術完全ガイドの「月」のシンボルの説明はこちら。

魂(ソウル)の三日月。魂は霊(スピリット)を受容し保持する。

 

占星術では、○まるは霊(スピリット)を表し、🌙三日月は魂(ソウル)を表し、十は物質を表します。

 

折にふれて、「私たちの本体は魂ですよ」とお話しています。

魂は、「一なる意識」「ソース(源)」の霊(スピリット)のエネルギーを受け取り、分離した個別の存在として保持する器の役割を果たしています。

魂という器がなければ、個々の一なる意識のエネルギーは「統合されたひとつの意識」の状態に戻ってしまいます。

 

「月」は、チャートの「太陽」の対です。

西洋占星術では、「月」と「太陽」は同じくらい重要な惑星です。

「月」は、スピリットのエネルギーを受け取る器である、魂や肉体を表します。

「月」は、無意識、潜在意識、感受性、感応性、情緒的な面などの受け取る能力を表します。

受け取ったことにより生じるもの(感情、感覚、望み、期待、おそれ、インナーチャイルド)

受け取り保持しているもの(今世の記憶、経験、過去、過去生からの魂の記憶、信念体形)

受け取ったものを参照することによる反応(習慣、傾向、条件付け)

受け取ったものごとにより自動的に行われる、意識的思考を必要としない日々の行為、日常生活とも関係します。

 

「月」は、もっともノクターナルな惑星です。

満ち欠けを繰り返し、すべてが表層的で常にその性質は変化しています。

もっとも女性的エネルギーが強く、原型的な女性性のエネルギーを表しています。

母性や母、家族も象徴し、個人的な援助や世話をしたいという感覚、はぐくみ育てること、癒されること、満たされること、守られることを求めます。

もっとものエネルギーをもち、待つこと、受容、包容、感応する力を表します。

 

私たちの多くは、「月」を通して人生の大部分を過ごしています。

ちょっとした不注意で道を間違えたとか、気がついたら洗濯物をたたみ終えていた、家に帰りついていた、というようなことがあると思いますが、そのとき私たちは無意識の「月」の側面を使っています。

私たちの「月」の側面は意識的に表現されることはありません。

「月」は、「太陽」の意志や動機を受け入れます。

「月」の無意識の自己表現、感情表現には、「月」が蓄積してきた過去の記憶や感情的な痛みなどが無意識に影響してきます。

「月」は、子どもの頃の体験から生じた傷や痛みである、インナーチャイルドも表します。

魂の痛みや傷の存在を受け入れ癒すことで、魂の声が聴きやすくなっていきます。

 

はぐくみ守られることへの「月」の欲求は、究極的には一なる意識、ソース(源)へと戻ること、宇宙のすべてのものが相互につながりあっている、統合ざれたワンネスの状態へ回帰することへの欲求です。

「月」は、私たちの魂が受け取ったもの、魂の記憶を保持しています。

私たちが肉体をもって物質的な次元に生きている間に忘れている、すべてはつながっていて分離は幻想であること、私たちは一なる意識のフラクタルであり一つに統合された全体の一部であることを記憶しています。

私たちはひとつであるがゆえに、一なる意識、ソース(源)から分離したときに生じた原初のおそれ、すべてのおそれは幻想でしかなく、私たちが求めているものはすでに満たされていることも、「月」は記憶しているのです。

 

出生チャートの中での「太陽」と「月」の関係はとても重要です。

「太陽」の、意識、意志、理性、論理的な能力、といった男性性のエネルギーと、「月」の、無意識、情動、受け取り感じる能力、スピリチュアルな本質、といった女性性のエネルギーが調和的に働くことで、私たちは自分自身の魂の欲求と肉体的な欲求を素直に表現することができます。

また、「太陽」と「月」が協調的に働くことは、共同体に属することや他者に心の支えを求めることと、自分の個性やアイデンティティーを統合することの助けにもなります。

「太陽」と「月」を調和させるこころみは、生涯にわたる学びになることでしょう。

この学びは、本当の自己を発見し、深く理解することへと私たちを導きます。

 

サインの中の「月」

「月」の性質は、ノクターナル、陰、受容力、包含することです。

「月」は「太陽」の表現に形を与え、私たちの感情、無意識、感覚、魂の本質を表します。

「月」のサインは、私たちが感情や情動をどのようにあつかい、どのように表現するかということ、感情を表現することに関する学びは何か、ということを教えてくれます。

以下、各サインの中にあるときの「月」の表現をまとめます。

 

 

おひつじ座の月

衝動をコントロールできにくく、即座に過剰に反応し、怒りやよろこびを表現する傾向があります。自分自身を自由に表現することにのみ関心があり、その反応が適切かどうかを考えることは難しいです。行動を起こすことにのみ熱心で、立ち止まって方向を尋ねようということは考えに浮かびません。おひつじ座の月は、感情を表現したらすぐに次に進むことを求めます。そこに悪意はありません。感情を即座に表すことができない場合、怒りとフラストレーションがすぐに表情に表れてしまうため注意が必要です。

 

おうし座の月

おうし座は感覚的で安定しており、月が表現する能力を制限することなく、そのエネルギーを保ち援助する器となります。月は、急激な感情の浮き沈みを表現することはできません。それは月の望むことではありませんが、急激に感情を表現できないことは月にとって最高の利益となり、素晴らしい結果をもたらします。物質的な面を通して感情を経験し表現します。ときに、物質的で感覚的なものに夢中になり、それらにおぼれてしまい、不快な感情を避ける方法として、快楽を与えるものや物質的所有物に依存することもあります。

 

ふたご座の月

ふたご座のエネルギーは、変化しやすく社交的です。誰かと感情的なつながりを作るほど長く一か所にとどまることがありません。常に動き続け、常に新たな可能性を探し求め、ほんの少し触れるだけで立ち去ってしまいます。これは、月にとって扱いにくいエネルギーです。新しいアイデアや情報を提示されたとき、ふたご座の月は感情を軽やかに表現しますが、長続きはしません。ふたご座にある月は、二元性の表現の間に共通のテーマやつながりを見出し、正反対の要素を同時に理解し経験することができる視点を獲得することができると、ひとつのことに集中することができ、表面的なものの下にあるものを探求することができるようになるでしょう。

 

かに座の月

月はかに座をルールします。普遍的な母性を表し、あらゆる種類の感情を経験し表現し、あらゆる経験の記憶を保持しつづけます。かに座の月は、感情や魂の面でアイデンティティを確立し表現するよう動機づけられ、力強く感情的な表現をします。月は、かに座の中で感情をストレートに表現し、過剰に反応する傾向があります。かに座の中の月は、役者は自分ひとりだけではないこと、すべての場面で自分が中心となるわけではないことを学ばなければなりません。かに座の月は、他者と感情を表現し共有するときにのみ、大きな安心と快適さを感じます。感情的欲求や生存欲求に関心を集中させ、これらの欲求が満たされない場合、他者からの援助へと過剰に依存するようになる可能性があります。

 

しし座の月

しし座の月は、分け与えることと共有すること、他者をはぐくみ保護することを好みます。しし座のエネルギーは、その才能を認められ高く評価されることを望みます。そのため、しし座の月は注目の中心にいるときにのみ真に居心地よく感じ、その状況を維持するために非常に自己中心的となり、感情をあらわにします。個人の自尊心に集中しすぎる、他者からの感情的承認を受け取ることを意識しすぎる傾向があります。

 

おとめ座の月

細かいことや論理的で実際的な面に意識を向けるおとめ座のエネルギーは、月が感情を表現することを非常に居心地の悪いものにします。おとめ座は秩序に基づいて行動しますが、月は本能的なレベルで動こうとします。本能的な反応を論理的で合理的に理解しようとします。おとめ座の月は、感情を表現する能力を学び高めることと常に関係するでしょう。おとめ座の月は、ものごとがよくまとまり、正確で、きちんとして、論理的であるときがもっとも快適で安心できますが、それは感情とは無縁の状態です。感情を理解し分析することを気にしすぎる傾向があります。客観的で分析的なアプローチは、月の感情的な性質へ好ましいバランスや枠組みを与えますが、あまりにもそれにこだわるようになると感情を表現すること自体がだんだん困難になっていくでしょう。

 

てんびん座の月

世界が美しくバランスが保たれ調和的であるとき、てんびん座の月は最も快適です。感情や気持ちはものごとのバランスを崩す傾向があるため、てんびん座の月は表面的な平和を乱すおそれのある感情や気持ちを表に出さないよう常に注意しています。お互いが本当の自分、本当の感情を表現し合い、それを共有しているとき、人間関係は真の調和に至る可能性があります。てんびん座の月は表面的なものごとの下に広がる真のバランスと調和を求めていますが、自分自身を表現することをおそれています。真のバランスを経験するためには、本当の感情や気持ちを表現していかなければなりません。

 

さそり座の月

すべてのサインの中で、さそり座はもっとも激しい感情を経験します。通常、月は感情を表現することを楽しみますが、さそり座に月を持つ人は、自分自身の感情を表現することができず、感情のエネルギーを蓄積してしまいます。蓄積された感情のエネルギーは、人間関係の中でとても張りつめた状態として現れる傾向があります。感情のブロックは肉体、特に胃腸の不快という形で現れやすいでしょう。より落ち着いた穏やかな形で自分自身を表現する方法、人間関係の中だけではなく、人生のあらゆる領域で感情のつながりを経験する方法を探していく必要があります。

 

いて座の月

いて座での月は、真実と理解を探し求めます。より高度な知識、個として宇宙とどれだけ調和しているかという認識を得ることに、安らぎと満足を得ます。いて座のエネルギーは、不注意で機転が欠けている傾向、愛を持った厳しさを示す傾向があります。いて座の月にとって、感情や感覚は究極の真実を発見するための通り道でしかなく、過去や感情的な罪についてくよくよ考える傾向はありません。真実の探求の一部として、本当の感情や心遣いを真に表現するためにはどうしたらよいか、どいうことを学ばなければなりません。真に同情を感じその想いを伝えていくことは、困難な課題です。

 

やぎ座の月

やぎ座の月は、自分の感情的な反応が適切なものかどうかということで不安になりやすく、感情を表現することをおそれます。感情を表現することを、快適と感じることができません。適切で受け入れられやすい方法で感情を表現していく方法を学ぶ必要があります。

 

みずがめ座の月

みずがめ座の月は、具体的ではない抽象的なレベルにおいて非常に大きな同情心を持ちます。個人的に人と交流し、人を養育していくためには、ひとりひとりのかけがえのなさを認識する必要があります。しかし、みずがめ座のエネルギーにとって、これは困難なことです。みずがめ座の月は、チャリティーへの募金や寄付など、集団を育成し、理念を支持し、形の上で援助を与えることができますが、真の同情は頭からだけでなく心からやってくるものであることを見つけ出さなくてはなりません。自らを献身的に捧げなければならないことに気がついていますが、おそれがあり、どのように行えばよいかわからないかもしれません。

 

うお座の月

感情を表現することには何の問題もありません。うお座は他者の否定的な感情を変容させていくエネルギーです。うお座の月は、自分を取り巻く周囲の感情の受容体(レセプター)となり、他者の否定的な感情(ネガティビティ)を無意識に引き寄せてしまう傾向があります。同情、愛、理解を示すことを好み、他者の苦痛と不快感を本能的に吸収し変容させていきます。うお座の月は同情や受容性を発しているため、誰かに悩みを聞いてもらいたい人を自然と引き寄せます。うお座の月を持つ人は、自分のエネルギーフィールドを守り、その日に拾ったネガティブな感情を解放し、手放す方法を学んでいかなければなりません。また、集中力を保つ方法、自分自身の感情と他者から吸収した感情を区別する方法も学ぶ必要があります。

 

 

本日は「月」についてお話ししました。

次回は「水星」についておはなしします☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

関連記事

2023/04/24

癒し・浄化・解放・統合

向き合ってこなかったものを受け入れる☆


ページTOPへ戻る