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ふたつをつなぐメッセンジャー!「水星」について

こんにちは!いけだともみです。

ホロスコープのお話をブログにまとめることに関して、本日、気づきがありました。

情報として持っていたものを文章化することはいいことですね。

左右の脳が協調的に働いて、私の理解がさらに深まっています☆

 

これまでのホロスコープのお話はこちらからどうぞ。

私たちの人生の計画書!ホロスコープについて 

私たちの内にあるもの!「惑星」について

光り輝く生命のエネルギー!「太陽」について

受け取ったもので満ちる!「月」について

 

ホロスコープの「惑星」についてのお話の続きです。

3つめの惑星は「水星」です☆

 

「水星」について

「水星」の惑星記号、シンボルはこちらです。

占星術完全ガイドの「水星」のシンボルの説明はこちら。

魂(ソウル)を表す三日月が霊(スピリット)を表す円によって、物質を表す十字に結びつけられた形。霊は水星を通って魂と物質を結びつける。このことは全体性とつながる高次のエネルギーへの受容力、及び高次のエネルギーが個人の中で統合され、物理的な次元において顕現することを意味する。

 

占星術では、○は霊(スピリット)を、🌙三日月は魂(ソウル)を、十は物質を表します。

 

「水星」は、私たちの本体である魂のエネルギーを物質の次元に結びつける役割を持ったスピリットのエネルギーです。

「水星」は「太陽」からいちばん近いところを公転しています。

「水星」は、私たちの意識である「太陽」のエネルギーを受け取り、物質の次元の地球も含めた他の惑星にそれを伝える役割をもっています。

「水星」は太陽系の惑星の中でもっとも速く動く惑星です。

すべての「惑星」をつなぐメッセンジャーとしての役割、矛盾する惑星同士の異なるエネルギーをひとつに結び合わせること、相互のタイミングを合わせることにも関係しています。

「水星」は、一なる意識、ソース(源)へとつながる高次のエネルギーと私たち個々の魂のエネルギーをつなぐエネルギーであり、その高い次元のエネルギーを物質の次元へとつなぐ私たちのあり方も表しています。

 

「水星」の本質はつながりをつくることです。

言語力とは、言葉(シンボル)と言葉が表すものの間を結びつけることですね。

「水星」は、他者とのつながり、コミュニケーションを表します。

私たちと現実とのつながりとして、外界を知覚し、知覚したものを解釈・判断し、理解・統合するための、論理、知的能力も表します。

「水星」は、あらゆるレベルの情報を処理することとも関連しています。

「水星」は、物理的な意味でのつながりも表しています。

旅行、様々な形での移動、すべての乗り物と運送の形態も含まれます。

 

「水星」はニュートラルな惑星です。

ダイアーナルにもノクターナルにも偏らず、陽と陰のエネルギーの間のバランスを表しています。

「水星」は「太陽」意識と「月」無意識から流れてくるものを受け取ります。

そして、そのふたつの異なるものの見方をひとつの理解の中へ統合します。

「水星」は相対性と両義性の象徴です。

問題のあらゆる可能性を理解しようとし、対立し矛盾するふたつの間のバランスを取ります。

「水星」はひとつの地点に留まらない性質を持ち、どちらかに捉われず、逆説や相対性と戯れながら、ひとつの問題に含まれるふたつの面の間を行き来します。

これは、「水星」のトリックスターとしての側面を示しています。

 

「水星」と関連する神々

「水星」からは、惑星に神々の名前が付けられています。

惑星のエネルギーと神々の性質には隠喩的なつながりがあります。

私見ですが、神々のお話は、左脳、男性性の能力で文字を追って「読む」ものではなく、右脳、女性性の能力で言葉から「受け取る、感じとる」ものだと受けとめています。

神話や聖書の場面を描いた絵画も同じです☆

少し長くなりますが、神々のお話をまとめておきますので、感じてみてくださいね。

 

「水星」の最古の観測記録は、紀元前14世紀頃のアッシリアのものと思われる星図表です。「跳ぶ星」と呼ばれていました。

バビロニアにも紀元前1000年代の記録があり、バビロニア末期の占星術では、水星はメソポタミア神話に登場する神ナブーと関連付けられていました。ナブーは、アッシリアとバビロニアで信仰されていた知恵の神、書記と書記官の神で、人類の運命が記された「運命の石板」の保持者でした。草木の神、繁殖の神、水の神として信仰されることもありました。知恵と書記の神として、ギリシア人からはアポローンやヘルメースと同一視されていました。ナブーは、毒蛇の頭、ライオンの上半身、鷲の下半身、蠍の尾を持つムシュフシュ(シリシュ)という名のドラゴンに乗っています。

余談ですが、私が撮影したムシュフシュの写真がありましたのでご紹介しますね。

ドイツのベルリンにあるペルガモン博物館に移築され展示されている、バビロニアの古都バビロンの入口の門、イシュタール門(紀元前560年頃)の壁画です。2007年9月に撮影しました☆

このムシュフシュは、スフィンクス、東洋の鵺(ぬえ)とのつながりを感じます。

ムシュフシュ、スフィンクス、鵺の関連について別の記事でまとめるよう上の人が言っていますので、気になる方は楽しみにお待ちくださいね!

ムシュフシュ(シリシュ)

 

では、「水星」の神々のお話に戻ります☆

 

「水星」は英語では Mercury マーキュリー、ラテン語では Mercurius メルクリウス、ローマ神話の神メルクリウスが語源になっています。メルクリウスはローマ神話の12の最高神のひとりで、商業、盗賊、通信、旅行を司る、俊足の神、神々のメッセンジャーです。

カール・グスタフ・ユングはメルクリウスについて次のように述べています。

「メルクリウスは(錬金術でいうところの、すなわち、無意識の)作業(オプス)の始めに位置し、終りに位置する。メルクリウスは原初の両性具有存在ヘルマプロディートスであり、一旦は二つに分れて古典的な兄-妹の対の形を取るが、最後に「結合」において再び一つに結びつき、「新しい光」、すなわち、「賢者の石」という形態をとって光り輝く。メルクリウスは金属であるが同時に液体でもあり(「メルクリウス=水星」を象徴する金属は水銀)、物質でもあるが同時に霊でもあり、冷たいが同時に火と燃え、毒であるが同時に妙薬でもあり、『諸対立を一つに結びつける対立物の合一の象徴なのである。』」

メルクリウスの変容性と多様性は錬金術の根本表象であり、メルクリウスは私たちの無意識、心的世界の一つの表象といえます。ライオンとユニコーンは共に、錬金術におけるメルクリウスの象徴であるとされます。他に、鳩、鹿、鷲、龍などもメルクリウスの同義語とされます。

メルクリウスはギリシア神話の神ヘルメースと同一視されています。

 

「水星」は、ギリシアではヘルメースの星といわれました。

ギリシア神話の神ヘルメースはオリュンポス12神のひとりで、神々の伝令使(最高神ゼウスの使い)、旅人や商人の守護神、流れ(flow)や万物流転(flux)の神、商業や流通(商品や貨幣)の神、流浪(旅)の神、液体(水や水銀)の神、転換や解釈、ひねりや創意工夫の神、盗賊の神、雄弁・弁舌の神、科学の神とされ、学術・発明・体育・旅人・羊の群れ・死者の魂などを司ります。ヘルメースは錬金術では水銀、占星術では水星を指します。カードゥーケウス(ケーリュケイオン)という超自然的な杖を持ち、これを印として冥界・地上世界・天界を往復します。その他に、境界・体育技能・策略を司り、夢と眠りの神、死出の旅路の案内者などとも言われ、多面的な性格を持つ神です。幸運と富を司り、狡知に富み詐術に長けた計略の神、早足で駆ける者、牧畜・賭博・交通・道路・市場・競技などの神であるとともに、雄弁と音楽の神であり、竪琴・笛・数・アルファベット・天文学・度量衡などを発明し、火の起こし方を発見した知恵者とされました。プロメーテウスと並んでギリシア神話のトリックスター的存在であり、文化英雄としての面を有します。その聖鳥は朱鷺(トキ)および雄鶏です。

 

ギリシア神話の神ヘルメースと、エジプト神話の神トートがヘレニズム時代に融合し、さらにそれらの威光を継ぐ人物としての錬金術師ヘルメースが同一視され、ヘルメース・トリスメギストスと称されるようになりました。それら3つのヘルメースを合わせた者という意味で、「3倍偉大なヘルメース」「三重に偉大なヘルメース」と訳されます。以来、聖なる救済者の化身とされ、学芸・通過儀礼・医学も司るとされました。

古代エジプト神話の神トートは、知恵を司る神です。聖獣は、朱鷺(トキ)とヒヒで、どちらかの姿で表されます。トートは神々の書記であり、ヒエログリフを開発したことから書記の守護者とされました。また、死者の審判においては、全ての人の名前や行動を生前の内から記録しているとも、アヌビスが死者の心臓を計りにかけ、トートは、死者の名前を記録する作業を行うともいわれます。王が即位した時には、その王の名前をイシェドと呼ばれる永遠に朽ちない葉に書き記すとされます。トートは魔法に通じており、イシスに数多くの呪文を伝えました。病を治す呪文も熟知していることから医療の神の面もあります。魔法の書物や、この世のあらゆる知識を収録する42冊の本も書いたと考えられています。

ヘルメス・トリスメギストスという著者に仮託された神秘主義的文献「ヘルメス文書」があります。これに基づいた神秘主義的な哲学・思想・宗教的思想をヘルメス主義といいます。ヘルメス主義には、ヘルメス文書で扱う占星術、錬金術、神智学、自然哲学が含まれます。ヘルメス思想ではエジプトの知恵がタロットに残されたと考えられ、タロットはトートの書とも呼ばれました。

 

ローマ歴でメルクリウスの日にあたる水曜日は、ゲルマン諸語ではオーディンの日と呼ばれます。

北欧神話の神オーディンは知恵と計略に長けた神で、全知全能の神、詩の神、戦神、魔術と狡知の神、死と霊感の神、万物の神、槍の神、戦死者の神、偉大で崇高な神、鴉の神、叫ぶ者、語る者、高き者、禍を引きおこす者、知恵者、軍勢の父、恐ろしき者、勝利を決める者、仮面をかぶる者、人間の神、旅路に疲れた者、第三の者、真実の者、姿を変える者、真実をおしはかる者、知を欲す者、魔法の心得ある者など、たくさんの呼び名と性格を持つ神です。オーディンは、兄弟と3人で原始の巨人ユミルを殺し、世界を創造したとされます。ユグドラシルの根元にあるミーミルの泉の水を飲むことで知恵を身に付け、魔術を会得しました。片目はその時の代償として失ったとされます。オーディンはルーン文字の秘密を得るために、ユグドラシルの木で首を吊り、グングニルに突き刺されたまま、9日9夜、自分を創造神オーディンに捧げましたが、縄が切れて命を取り留めました。オーディンとは本来この創造神の名前であり、最高神オーディンは、その功績から創造神と同じ名で呼ばれるようになったとされています。この逸話にちなんで、オーディンに捧げる犠牲は、首に縄をかけて木に吊るし、槍で貫きます。タロットカードの大アルカナ XII 「吊された男」は、このときのオーディンを描いたものという解釈があります。

帝政期ローマの政治家、歴史家のコルネリウス・タキトゥスは『ゲルマーニア』(97年 - 98年)において、ゲルマン人の最も尊崇する神をメルクリウスと呼びました。死者、特に英雄の魂を冥界に導く魂の導者としての一面を持ち、冥界から死者の魂を地上に戻す役割も担っており、この点からタキトゥスはゲルマン人の主神ウォーダン(北欧神話のオーディン)とローマのヘルメースたるメルクリウスを同一視しています。

 

長くなりましたが、「水星」は、メソポタミア神話に登場する神ナブー、ローマ神話の神メルクリウス、ギリシア神話の神ヘルメース、古代エジプト神話の神トート、北欧神話の神オーディン、ゲルマン人の主神ウォーダン、という神々に関連付けられている惑星です。

これらの神々の性質は、「水星」のエネルギーを象徴しています☆

 

サインの中の「水星」

「水星」の位置するサインは、基本的なコミュニケーションの取り方、情報をやり取りすることで何を求めるかを示しています。私たちが自分自身をどのように表現する傾向があるか、どのような方法で新しい情報を入手するのが好ましいかということも表します。

しかし、「水星」の状態を見るだけでその人の知的能力を判断することはできませんし、「水星」が逆行している、好ましくない位置にある、ということが知性の欠如や学習能力の障害を表しているわけではありません。

「水星」は完全にニュートラルで、等しくダイアーナルとノクターナルであり、男性性と女性性のバランスが取れています。

推論し、思考し、理解し合うための能力を象徴しています。

柔軟性があり、エネルギーと表現力の広い範囲を網羅し体現することができます。

つながりを作ること、情報を集めること、探求することを求め、「水星」の素早さや柔軟性を援助するサインにおいて最高に機能を発揮します。

以下に、各サインの中にあるときの「水星」の表現をまとめます。

 

 

おひつじ座の水星

おひつじ座のエネルギーは個としてのアイデンティティーを表現することに集中しすぎてしまい、水星はこのエネルギーに強く制限されます。ひとり一人の人間は興味深い存在ですが、私たちは宇宙の中心ではありません。水星は探求への自由、及び目標を求めます。おひつじ座の水星は、個としての自分らしさを強めてくれるのと同時に、宇宙はそれ以上に多くのものを提供し、自己の理解を超えたものである、ということを受け入れるための方法を探し求めることになります。おひつじ座の水星の課題は、頭で考える前に話を始める傾向です。また、論争への挑戦あるいは誘いと受け取られるような、非常に直接的な態度での会話のやり取りをしがちです。強い主張で自分自身を窮地に追い込み、面目を失わずに議論に勝つことも、譲歩することもできない状況になることもたびたびあります。

 

おうし座の水星

おうし座はもっとも動きの遅いサインです。おうし座の最初の8度までは、事前に計画することや集中力がなかなか身につかず、水星は全く素早く行動できないおそれがあります。8度から10度の間では思ったように素早く行動できなくても、バランスの取れた状態を手に入れ、正確で効率的に行動します。11度以降は鋭さを失い始め、効率的で上手に自己を表現できるバランスの取れた状態を手に入れようと努力するでしょう。おうし座の水星は無駄話に時間を浪費することがありません。口を開くときはとても重要なことであり、よく考え抜いたうえでのことです。おうし座の水星を持つ人は、言葉と同じように物質的な物を通して考えを伝えていこうとします。運動感覚を通して世界と関わり、自分にとってそれがどのように感じられるかということに関心が集中していく傾向があります。

 

ふたご座の水星

水星はふたご座をルールします。ふたご座での水星は二重性を極めます。好奇心が強くなり、トップスピードで機能し、世界を探索し、新たな発見とつながりを作ることができます。水星は二元性という本質を持ち、ふたご座は二元性を表現するサインです。ふたご座での水星は、何かひとつのことに集中する際、大きな困難さが伴うことになります。トリックスター的な側面も強まり、よろこんで策を弄し、ものごとを引っ掻き回す、悪戯者の面があらわれる可能性があります。一方では辛辣なコメントをし、別のところではゴシップを流し、事態が面白くなっていくのをただ眺める、というような悪ふざけをしますが、それによってトラブルに巻き込まれることは少ないでしょう。

 

かに座の水星

かに座の11度から20度にある水星は、集中力、同情、愛をもって思いを伝達します。それ以外の度数では、かに座の感情の湯水につかった状態から言葉や概念を引き出すこと、客観的になることは難しいでしょう。かに座の水星のコミュニケーションは、感情的なつながりを必要とします。他者へと援助の手を差し伸べ、親密な絆を結ぼうとしますが、相手が実際に語った内容ではなく、どんな様子で語ったかということを気にするため、感情をすぐに表そうとしない人たちとの交流に大きな困難が生じます。根底を流れる強い感情を表すことをせずに思いを伝えあうことの難しさを経験するでしょう。

 

しし座の水星

しし座の水星は、相手から自分自身が素晴らしいと評価されているかどうかを気にします。ドラマティックで生き生きとした、強い力を持つカリスマ的な伝達者となります。自分自身の声の響きにもほれ込んでいて、相手もそう感じてくれるよう求めます。6度から13度では、しし座の開放的で豊かなエネルギー、純粋な暖かさと寛大さを表現し伝えることができます。それ以外の度数では、感じ方、見解、アイデアについて、他者からの支援と承認を求めることに依存しない方法を学ぶ必要があります。しし座のエネルギーは極度に創造的です。執筆、演説、演技を通して自らを表現することもあります。

 

おとめ座の水星

水星はおとめ座をルールします。さらに、おとめ座は水星のエグザルテーションするサインです。おとめ座は、正確で細部にうるさく分析的という水星の面を引き出します。おとめ座の水星は、事態をよりよくするための方法を学ぶ、という目的を持った好奇心となります。水星は自身の課題を決めますが、超一流のマネージャーと報道係によって常に可能な限り最高に輝いて見えるようマネジメントしてもらう超一流のスターのように、水星が集中し順調に活動を継続できるよう取り計らわれます。おとめ座の水星は、度を越して批判的になることや、ものごとをより大きな枠組みで考えることなく細部へと集中しすぎてしまうことがあります。水星の観察は正確ですが、それを理解してもらおうとしても、必ずしも常に相手に理解してもらえるわけではありません。

 

てんびん座の水星

てんびん座は一対一の関係で、精神的次元と感情的次元の特定の局面に強く焦点を合わせます。バランスという課題、行動にともなう責任にまつわる問題と関連しています。てんびん座の水星は、どんな考えでも真逆の観点に対し同じだけの時間と労力をかけなければならず、一方向だけに向かっていくことができません。夜のチャートでは、調和を求めるてんびん座と、水星の二面性に対する理解力とのバランスをとることも可能です。望むほどには自由にものごとを探求することはできませんが、対人関係という領域で納得いく能力を発揮することができます。19度から24度では、お互いに理解し合おうと優れた力を発揮し、自分を取り巻く状況や背景を理解します。てんびん座の求めるバランスと調和を保ちながら、水星が自分自身の思いを十分に伝え自由に表現することができるようになるまで、葛藤をこえていくことになるでしょう。

 

さそり座の水星

さそり座はもっとも深く激しい感情のレベルに作用するため、さそり座での水星は困難を抱えます。21度から27度では、さそり座の激しく集中的なエネルギーが、感覚の深みを伝えることを可能にします。それ以外の度数では、さそり座の感情的なヒーリングと変容のエネルギーを伝えるための言葉を見つける方法を模索していきます。強力で感情的なエネルギーをそのまま言葉にすることは難しく、思うように伝えられないことにいら立つでしょうが、感情的なエネルギーを言葉にする方法を学ぶことが課題となります。さそり座の水星は、自分と他者、双方の深く秘められた動機へと興味を惹きつけられ、感情的かつ霊的な結びつきを作り出したいと望みます。さそり座の水星は、礼儀正しく会話を続けることではなく、魂の深みへと降りていくことを好ましく思います。

 

いて座の水星

いて座は真実と自由の探求、全体像を明らかにすることと関連します。水星は詳細に関心があり、生における経験の微妙なニュアンスや限りない多様性へと強く魅了されているため、全体像にはまったく興味がなく、いて座の中では常に居心地が悪いです。いて座の水星は、全体像を見出すために詳細へと焦点を絞っていき、些細なことのすべてが等しく重要だと考えます。新しい考えや情報のひとつひとつの断片を真実への鍵だと信じてしまい、ほかの人にもそう信じさせようとすることもあります。

 

やぎ座の水星

やぎ座の中で水星は、アイデアを具体的に利用することばかりに目が向いてしまい、新しい可能性を探し求めることができなくなります。思いついたことや感じたことを個人的な問題に引きつけて考えてしまい、自分の基準で判断し、論争的な態度をとってしまうことに注意が必要です。やぎ座のエネルギーは、現状を維持すること、効率的であること、責任を引き受けることと関連し、想像にふけることや非現実的な空想をあまり好みません。水星は、やぎ座の枠組みによって制限されながら、枠組みから離れて考え、探究する方法を見つけようとしてさまようことになるでしょう。

 

みずがめ座の水星

みずがめ座は構造や責任と関連し、より広く抽象的な観点、社会的な自分の立場からものごとをとらえます。みずがめ座の水星は、個人の自由と社会の力に関する問題へと惹きつけられる傾向がありますが、より広い領域にわたる考えを自由に表現することもできます。夜のチャートでの水星は、みずがめ座の客観性を保つエネルギーを理解し、安定して自分自身を表現することができます。昼のチャートでは、みずがめ座の規則や節度が個人的な考えに対して強い異議を唱えるため、自分自身の考えを表すことが困難になります。集団の情勢に合わせ自分自身の考えを追求し表現するための方法を見つけ出そうとしながら、迷い続けることになります。

 

うお座の水星

うお座はもっとも焦点が定まらず、識別力を欠いたエネルギーで、全体へと目を向けます。これは水星とは正反対です。うお座のエネルギーは、すべての分離は幻影であり、実際には宇宙のすべてのものとひとつであることを思い出させ、根源へと回帰するよう促します。うお座の水星は、精神・感情の面、物質的な面の両方に作用するため、うお座のフラストレーションはこの両面に現れてきます。水星の主な機能はコミュニケーションですが、最も重要な面は、世界を自分自身に対してどのようなやり方で説明するか、ということです。うお座の水星を持った人は、他の大部分の人々とは極めて異なる宇宙についての見解を持っています。他の人々はものごとの違いに目を向けますが、うお座の水星を持つ人々はすべてのものの間の根本的なつながりを見ます。このことをうお座の水星を持たない人に伝えることはとても困難なことです。伝えるためには自分とは全く異なる視点から世界を見る方法を学ぶ必要があり、他者の視点と自分自身の視点の間の翻訳をしなければなりません。うお座のエネルギーは非常に直感的ですが、水星は推論すること、熟考すること、分析することを求め、直感や霊的な導きに基づいて行動することはありません。うお座の水星が真実の道を発見するためには、直感に耳を傾け、それに従うことを学んでいく必要があります。

 

 

本日は「水星」についてお話ししました。

次回は「金星」についてお話しますね☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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